令和6年9月11日、令和6年度第1回目の質楽会が開催されました。講師には元東京国税局の査察部情報担当、元麹町税務署長も歴任された本学OB税理士の一ノ瀬和人先生をお迎えしました。
テーマは「元マルサが語る向こう側から見た税務調査」ということで、いささか刺激的な印象を持たれた方もおられましょうが、振り返ってみれば実に堅実・硬派な内容でありました。
冒頭、最近の税務調査現場の実情について、当局におられた経験談をご披露くださいました。昨今、税務調査手続をめぐる環境は激変しており、特にコロナ禍を経て税務行政においてもDXの流れが浸透してきたようです。令和5年6月には国税庁より「税務行政のデジタル・トランスフォーメーション – 税務行政の将来像2023 - 」が公表されたように、この流れは今後加速することでありましょう。すでに調査・徴収の現場ではAIも活用した運営が導入されているとも聞きます。調査先の選定にも大きく影響するのではないかと大変興味深く拝聴いたしました。
次に、最近の税務調査の取り組み方針についてご講義いただきました。これは私の肌感覚とも相当近かったのですが、調査先の選定についてもだいぶ傾向が変わってきたように思います。すなわち調査先選定に当たっては「富裕層、海外取引、租税条約濫用、無申告」。このあたりが鍵になっているように思いました。
さらには税務調査を担当する国税当局の組織的な体制についてもご講義いただきました。国税局所管、税務署所管といった組織論もありますが、個人的に興味を抱いたのはチームマネジメントに関するお話であり、「国税当局にも事業会社と同じような悩みがあるのだな」と思えるような状況を垣間見ることができました。
そんなわけであっという間の2時間でした。
今後も刺激的な研修の開催を期待します。
(文責:副会長 鯨岡 健太郎)
日 時 : 令和6年9月11日(水) 18:30 ~ 20:30
場 所 : JR両国駅前 税理士法人 恒輝 会議室(Zoomを併用します)
東京都墨田区両国3-25-5 JEI両国ビル2階 セミナールーム
テーマ : 「元マルサが語る向こう側から見た税務調査」
講 師 : 元麹町税務署長 税理士 一ノ瀬 和人様(会計人会会員)
参加費用 : 無料
問合せ先 : 税理士法人 恒輝 内 専大会計人会事務局まで電話でお願いします。
電話 03-3635-3507
参加申込方法 :
下記宛のメール及び電話、あるいはQRコード、または後ほど開催案内通知を
郵送にて送りしますので同封してありますハガキにて申し込んでください。
・メール
右記をクリック→→→参加申込はこちらのメールアドレスへ←←ご連絡ください。
(※「第1回質楽会参加申込」とメールのタイトルに記載ください。)
・電話
事務局:03-3635-3507、遠藤:070-1523-0737 までご連絡ください。
・QRコード(※パソコンのかたはこちら)
こちらのQRコードを読み取り、フォーム画面から必要事項の入力をお願いします。
緊急連絡先: 当日何かありましたら上記の電話宛にご連絡ください。
遠藤健二