2月6日18:30から榎本会長の事務所に新設されたセミナールームにて13人の会員が参加して20:30過ぎまで「不正事例研究」が行われた。
今回は近年上場企業で起こった不正等について会員公認会計士4名がそれぞれ選定した不正事例等について、各会社の調査委員会報告書を基に検討した。その不正等の内容及び起こった原因について、いわゆる不正発生のトライアングルといわれる3つの視点からの分析も考慮して不正が可能だった環境、起こした動機、不正行為者の自分自身が行った不正行為の正当化に絡めて解説し、また、調査委員会の提案した防止策等について解説を行った。
内外環境の状態や変化によって不正リスクが生じるので、不正の起こりやすい状況を理解しその見極めが重要である。我々税理士、公認会計士もクライアントに不正が起こりうる状況が存在することに気が付いたら、クライアントに懸念される事項を指摘してあげることも重要である旨理解ができた。
4件目の事例として取上げた「剰余金の分配」の事例については不正ではなく、分配可能額についてのミスであるが、違法配当という取り返しのきわめて難しい法令違反の行為であり、取締役の治癒されない責任問題でもあることを改めて認識した。
今回の原因は分配可能額を計算する際に「自己株式の残高等」を考慮することを失念していた点に集約される。役員、経理担当者のすべての者がこの取り扱いに気が付いていなかったことによる。
今回の研修会では不正の起こりやすい環境/状況を理解し、また法令等の改正へのクライアントの対応等についても注意深く会社の対応状況を理解して問題の生じないようにクライアントの業務運営に向き合うことの重要性を改めて気づかせてくれるいい機会となりました。
(文責 遠藤健二)
日 時 : 令和6年2月6日(火) 18:30 ~ 20:30
場 所 : JR両国駅前 税理士法人 恒輝 会議室(Zoomを併用します)
東京都墨田区両国3-25-5 JEI両国ビル2階 セミナールーム
テーマ : 「不正事例研究」
会計監査業務に長年関与してきた会計士による実際に起こった
不正事例について第3者委員会の調査報告書を基に解説を行います。
講 師 : 公認会計士 三浦洋輔氏(会計人会会員)
参加費用 : 無料
問合せ先 : 税理士法人 恒輝 内 専大会計人会事務局まで電話でお願いします。
電話 03-3635-3507
参加申込方法 :
下記宛のメール及び電話、あるいはQRコード、または後ほど開催案内通知を
郵送にて送りしますので同封してありますハガキにて申し込んでください。
・メール
右記をクリック→→→参加申込はこちらのメールアドレスへ←←ご連絡ください。
(※「第3回質楽会参加申込」とメールのタイトルに記載ください。)
・電話
事務局:03-3635-3507、遠藤:070-1523-0737 までご連絡ください。
・QRコード
こちらのQRコードを読み取り、フォーム画面から必要事項の入力をお願いします。
緊急連絡先: 当日何かありましたら上記の電話宛にご連絡ください。
遠藤健二