10月6日、税理士の仕事、やりがいを探る講演会が生田キャンパスで開かれた。
税理士は公認会計士と並ぶ会計の専門家で、企業や個人の税務サポートをする専門職。講演会では会計人会の吉田伸江会長(昭54院商修)と山野井純一さん(平23院商修)が、具体的な仕事内容、試験問題の傾向とたいさく、収入や将来性についてきめ細かく話をした。
現在全国に約7万6000人の税理士がいる。主な業務は税務代理、税務書類の作成、税務相談の三つ。中小企業、個人の税務申告、会計にとどまらず、社員の雇用、設備投資などの経営コンサルタント的な仕事に携わることも多い。2015年の平均年収は794万円。「平均3,000万円の売り上げ収入を得ているというデータもある」と吉田会長は数字を挙げながら話した。
山野井さんは仕事の魅力を「日々、大人の社会科見学ができること」と分かりやすい。メーカー、サービス産業、卸売りなどさまざまな業種に携わり、学ぶことができる楽しさを強調した。
確定申告がある2、3月は忙しいものの、時間的には余裕があるという。
「子どもの学校行事にはほとんど参加できた。女性にとっても出産、育児の時期はペースを落とすことができ、働きやすい。なにより、お客様にサービスを提供したときに感謝される仕事だということが一番の励み」と結んだ。
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