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第20回 全国大学会計人会 サミットin東京富士大学

第20回 全国大学会計人会サミットが、平成28年10月15日(土)に東京富士大学にて行われ、岩下忠吾氏の基調講演ならびに岩下氏他5名によるパネルディスカッションが行われました。

基調講演:テーマ『歪みのない消費税を』

岩下 忠吾 氏

第20回全国大学会計人会サミットに参加して

今回は、開校73年となる東京富士大学にて、全国会計人会サミットが開催されました。富士大学会計人会会長 若狭茂雄様は、当初及び腰であったものの覚悟をきめて本サミットに臨まれたという趣旨のご挨拶をされました。題目は「歪みのない消費税」、懇親会でのアトラクションでは、留学生にモンゴル馬頭琴を演奏頂く等飽きさせることがない構成で、本心では、「サミット開催」に向けて虎視眈々とご準備されていたことと推察いたしました。

東京富士大学といえば、税理士排出の多さでもよく知られるところですが、昨今ではTV番組の「鉄腕ダッシュ」での屋上緑地企画放送等広報も充実されているご様子で、懇親会では理事長の二上映子様よりにこやかかつ融和に接していただいたことが印象的でした。

さて、基調講演では、事業者のうち消費税納税義務者割合が約36%であることを指摘され、続いて、私たちが実務処理を遂行する中で抱いている様々な矛盾をどうしたら是正できるかをお話しいただきました。

続くディスカッションでは、消費税回避を認容している現行制度はいかがなものか、インボイス導入に伴い、免税事業者が取引から除外され、税の中立性が維持できなくなる可能性があるといった指摘に対し、申告不要者の定義確立が急務であるという議論に帰着しました。そして、租税の基本は公平・中立・簡素であるが、消費税はこの原則に従ったものとは言い難く、より簡潔な制度とすべきであると総括されました。

あるべき消費税のすがたを模索する意味でも非常に有意義なサミットでありました。
次回サミットは、成蹊会計人会が指名されました。岡田光一郎会長より、意気込みを表明いただき、再会を約束しサミット会場を後にしました。

文責:副会長 山口俊行

基調講演前

東京富士大学


サミット風景